前歯が噛んでいない

前歯が噛んでいない状態がとても気になっており、また上の前歯のガタガタも気になっているとのことでした。
本ケースでは抜歯なしのマウスピース矯正をご提案し、マウスピース型矯正装置（インビザライン）を行いました。

治療前の様子

こちらは正面から見たお口ですが、前歯が噛んでいないのが分かるでしょうか？
これは、開咬（オープンバイト）と呼ばれる不正咬合で、口を閉じても上と下の歯が噛み合っていない状態です。

上の歯です。前歯2本が前にとび出しているのが分かります。

下の歯です。全体的に歯並びがガタガタしています。

側面の様子です。開咬のため口が開いたままです。

こちらも側面から見た写真です。開咬なのがよく分かります

正面と側面から見ると歯が噛んでいないのがよく分かります。
今後の治療方針については、どの矯正装置を使用するか、また、歯のスペースを作り出すために抜歯が必要かどうか、あるいは抜歯せずに矯正が可能かどうかを、検査結果を踏まえて患者様と相談し、決定していきます。

患者様は、前歯が噛んでいないことが一番気になるという主訴で来院されました。抜歯に凄く抵抗があり、可能であれば抜歯をしたくないとのことを希望されておりました。

患者様は抜歯をしたくないと希望されていますが、歯が唇を押して口元のラインが出ているのであれば、抜歯しないといけません。

しかし、患者様の口元のラインは、元々出ている感じはなく（写真の白線の通り綺麗なEラインになっている）、本人も現状キープできればいいと話されていましたため、精密検査の結果、患者様本人とご相談し、抜歯せずにマウスピース型矯正装置（インビザライン）で治療を進めていくことになりました。

ただし、抜歯しない分、歯と歯の間を影響ない程度に削ること（ディスキング）は必要になるため、その旨は治療前にしっかり説明し、御了承いただいております。

治療前後の5つの角度からの口腔内写真です。

一番の懸念点だった開咬が改善され、口がしっかり閉じるようになりました。

とび出ていた前歯が引っ込みました。
ちなみに、治療後の写真の歯の裏側に付いているのは、リテーナーという保定装置です。

ガタガタが非常に綺麗に改善されました。

側面からも開咬の改善が分かります。

逆側の側面でも同様に改善度合いが分かります。

治療後、前歯がしっかりと噛めると患者様は非常に満足されておりました。

もしワイヤー矯正を選択していれば、インプラントアンカーを奥歯に入れて大臼歯（奥歯）を圧下（持ち上げること）が必要でしたが、マウスピース矯正単独のみで前歯の噛み合わせを整えることができました。
顎間ゴムをしっかり患者様にやってもらえたことも、短期に治療を終えた大きな理由の一つだと思います。

また治療期間も1年5ヶ月で短期に終われたことに喜んでおりました。
今後は、舌癖もまだあるので、この歯並びをしっかりとキープできるようにメンテナンスにも来ていただく予定です。

「⻭並びを治したい、
でもいきなり治療に⼊るのは怖い」
そんな方へ当院では矯正カウンセリングを承っております。